うつトンネルを抜けた人たち! 鬱脱出コミックを読んで [うつ病]
うつトンネルを抜けた人たち! 鬱脱出コミックを読んで
たまたま手にとって気になったので読んでみた本です。
帯に8万部を突破したうつ脱出コミックとあり、うつヌケという言葉が、うつ病のことを言っているのだと初めて気がつきました。
うつ病については、あまり詳しいことはわかりません。
以前勤めていた会社でだと思うのですが、現代では8人に1人が罹る現代病だと、教育で習ったような気がします。
8人に1人といったら相当な数ですが、実際には症状やうつにかかっている期間もバラバラなので、自分の周りで8人に1人がうつ病というわけではありません。
『うつヌケ』を書いた田中圭一さんは、サラリーマンをやりつつ漫画家もこなすという、二足のわらじを履いていました。
そんな中仕事からのストレスでうつ病に罹り、10年間もうつトンネルをさまよったそうです。
その田中さんが、うつを抜け出すきっかけになったのが、精神科医の宮島賢也さんが執筆された『自分の「うつ」を治した精神科医の方法』を手に取ったことだそうです。
その時の田中圭一さんの、うつトンネル脱出までの経緯もコミックに書かれています。
そしてその後に訪れた、うつの『突然リターン』。
うつは一辺に治るのではなく、一進一退を繰り返しながら徐々に良くなっていくそうです。
その一進一退を知らないと、また精神的に追い詰められてしまうことになります。
この『突然リターン』
このコミックを読んで初めて知ったのですが、精神的ストレスで再発するのだと思っていたのが、実はそうでないものもあります。
著者の田中圭一さんは、前日とのはげしい気温差が原因の一つでした。
『突然リターン』の気分の落ち込みの原因は他にも、
台風などで気圧が下がったとき
ホルモンのバランスの崩れ
胃の調子
血行
体温
などの外部的要因も引き金となるようです。
このうつの経験、正確に言うとこの『うつトンネル』から抜け出した経験をコミックにすることにより、うつで苦しんでいる人たちの手助けとなることを願って執筆されたそうです。
この『うつヌケ』には、田中圭一さんの他にも、うつトンネルを抜け出した人たち8人の経験が書かれています。
今のところうつにはかかっていないと思うのですが、(ステルスうつ)はあったかも?
大変勉強になって良かったなと思った本でした。
うつの症状の中に、世の中からすべての色が消えて白黒になってしまうというのは、感覚的なことなのかよくわかりませんが大変驚きました。
現在、うつにかかっている方、または鬱かもしれないと思う方、もっとうつ病を知りたいと思う方には、是非オススメのコミックです。